今回は読書感想文が書きやすいおすすめの本8選!小学生・高学年向け(小学5年生・6年生)という事で、本のタイトルや作者、作品内容と読書感想文に向いていると思う理由やポイントを、当サイトが独自に取材したものを掲載します。ぜひ参考にして下さいね^^
1. 妖怪アパートの優雅な日常
タイトル:妖怪アパートの優雅な日常
作者:香月日輪
内容とポイント
高学年になると親がいいと思う本も読まなくなりますが、妖怪アパートシリーズは、子供が自らはまってくれる特別な本です。
思春期に差し掛かる前の子供にとって、妖怪という非日常は心惹かれるものであり、また自分より先輩の高校生の夕士に、憧れと共に自分を重ねて読むことができます。
悩みや迷いこそが自分を成長させるものだと考えよう、というところまで持っていけるといい読書感想文になるとおもいますよ。
作者が伝えたかったことは何か?ここを考えることもポイントです。
色々な読み方があるかもしれませんが、どんなことがあっても柔軟に考えて
自分の力で乗り越えていこう、というところは押さえておきたいポイントですね。
2. 星の王子さま
タイトル:星の王子さま
作者:サン・テグジュペリ 作、内藤濯 訳
内容とポイントその1
いわずと知れた名作星の王子さまです。
砂漠に不時着した飛行士が、どこかの星からやってきた小さな王子さまと出会い、様々な星の話を聞きながら理解を深め、お互いにとってかけがえのない存在になっていきます。
「ゾウを飲み込んだウワバミ」や「わがままなバラ」など、内容は知らなくとも、聞きかじった有名なエピソードがあるためとっつきやすく、子供も興味をもって読み進めることができます。
作品自体は愛や絆など普遍的なテーマであり、明確なものがなく、読んだ者のとらえ方によっていろいろな見方ができます。
そういった点が、「自分はどう感じ、どう考えるのか?」をじっくりと考える機会になり、作品を通して自分を見つめなおすきっかけになる点もおすすめのポイントです。
内容とポイントその2
砂漠に不時着したパイロットと王子様の物語です。
王子様はいろんな星を旅してきました。そのお話を聞くパイロット「ぼく」。
子供向けに書かれた童話ですが、大人でも心打たれるような生きていく上で大切な事がギュッと詰まっています。
「いちばん大切なことは目に見えない」という一節があります。
「見えなくても確かに存在している、当たり前にあるものの中に大切なものがある。」子供から少しずつ大人になるこの時期に是非考えて欲しいテーマです。
生活の中には無数の「ありがたさ」があり、当たり前に近くにいてくれる存在への感謝に気づかされます。そして態度を反省する。
当たり前だと思っていた事は、決して当たり前ではないという事を深く考えさせられます。
この本を読みながら自分の生活を見直し、また一歩大人に近づいていくのだと思います。
3. 八月のひかり
タイトル:八月のひかり
作者:中島信子/作
内容とポイント
子どもの貧困問題を扱った作品です。
小学生の女の子、美貴は母親と弟と三人暮らし。
父親は、離婚したためいません。仕事に出ている母親に代わって、料理や洗濯をしています。
夏休みにはいり、給食もないため、わずかな材料で食事を用意し、弟と分け合って食べる美貴。夏休みに一緒に遊ぶような友だちもいません。
家が貧しいため、暑くてもエアコンも点けられずにいます。
そのような生活の中でも、母親を労り、明るい弟と健気に頑張って過ごす様子を、美貴の視点から描きます。
小学5年生という同年代の女の子が主人公なので、より身近に感じられる内容だと思います。社会問題への関心も高めてくれる内容です。
4. ロケットボーイズ
タイトル:ロケットボーイズ
作者:ホーマー・ヒッカム・ジュニア
内容とポイント
1957年に当時のソ連が打ち上げた世界初の人工衛星。
それに触発されたアメリカの田舎にある小さな炭鉱町に住む四人の高校生たち。
周囲からの反発や嘲笑、うまくいかないことによる仲間同士でのぶつかり合い、そういった苦難を乗り越え、ついにロケットコンテストに参加する話を、作者の実体験を元に描いた作品です。
作者は、この体験をもとに後にNASAの技術者にもなっている方です。
少年たちのひたむきさや必死さが伝わってくるような作品で、挑戦することの大切さを教えてくれるのと、将来、自分の子供が夢に向けて努力しているときに、どうすればいいのかを考えさせてくれると思います。
5. サンドイッチクラブ
タイトル:サンドイッチクラブ
作者:長江優子
内容とポイント
中学受験をするために塾で一緒になる、珠子とヒカルが主な登場人物です。
とりあえす受験だけが目標の珠子と、将来は世界平和のためにアメリカの大統領になるというヒカルの2人の女の子が切磋琢磨しながら砂像作りをし、成長するお話です。
2021年の課題図書にも選ばれている本で、将来のことをぼんやり見据えてくる時期の高学年にぴったりな本です。
立派な砂像を作るという身近な目的に共感が持ちやすく、また思春期の心の揺らぎにも共鳴しやすい本だと思います。
特に中学受験を控えている子供には共感する部分も多いのではないでしょうか。
大きなテーマに世界平和を掲げているので、とっつきやすいと思います。
6. カラフル
タイトル:カラフル
作者:森絵都
内容とポイント
前回の人生で罪をしたためにゲームのように人生をやり直す魂のお話です。
天使の抽選に当たり、少年の体にホームステイしながら、やってしまった罪や、なくした記憶を取り戻していきます。
特に取り柄があるわけでもない魂とホームステイ先の少年の生活に親近感がわき、自分の日常や経験とリンクさせて書くことができます。
最後に取り戻した記憶の真相がわかり、これからどう生きていくか考える主人公に希望があります。
思春期に誰でも思い悩むようなことに寄り添っていて、話の展開も飽きさせないので楽しく読み進めることができます。
自分と重ね合わせてやり直しのできない自分はどのように生きていくのが良いのかを考えるきっかけが生まれます。
7. ぼくらの七日間戦争
タイトル:ぼくらの七日間戦争
作者:宗田理
内容とポイント
いわずと知れた児童文学の名作。1988年に映画化されておりとても古い内容ですが、いま改めて見ても奇想天外なストーリーで面白いです。
ひと夏の反抗というシチュエーションが、夏休みの子供たちの現状と重なるので退屈せずに見られます。
映像作品もVODなどで見られるので、本を読むのが苦手な子でもチャレンジしやすいです。
映画を先に見せれば話の流れを理解してまとめやすいですし、映画と小説の違いを探してみる面白さもあるのでお勧めです。
シリーズが続いており、たいていどこの本屋さんにも図書館にも置いてあるので気に入れば次々読書体験を増やすチャンスがあります。
8. もったいないばあさんと考えよう世界のこと
タイトル:もったいないばあさんと考えよう世界のこと
作者:真珠まりこ
内容とポイント
もったいないばあさんが、様々な世界の9歳の子供達の生活が紹介しています。
工場で座ったままの姿勢で働き、背骨が曲がって息をするのが苦しくなってしまう子、地雷を踏んで足をなくしてしまった子、住んでいた森が切られてしまい、ゴミを僅かなお金に変えて生活している子、戸籍が無いために学校や病院へ行けない子などです。
そして同じ地球に住んでいるのに、なぜ生活環境がこんなに違うのか…。
それは世界で起きている様々な問題と繋がっています。
天気がおかしい、森が消える、食べ物が足りない、戦争がおこる、子供が働かされるなどが、分かりやすい言葉で説明されています。
もったいないばあさんと一緒に地球や世界、命の大切さについて考えを深めることが出来る子供だけでなく大人にも学びのある1冊です。
読書感想文が書きやすいおすすめの本8選!小学生・高学年向け(小学5年生・6年生)まとめ
今回は、読書感想文が書きやすいおすすめの本8選!小学生・高学年向け(小学5年生・6年生)でした。
やはり小学校低学年に比べると、難易度の高い話が増えてきますね。
11歳、12歳くらいになってくると将来の夢が出てくる子も多いと思いますので、いろいろな知識に触れさせて、多くのことを柔軟に学んでほしいですね!
ぼくらの七日間戦争は何度も読み返したくなりますよねー。
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