今回は、読書感想文の書きやすい本でスポーツがテーマの10作品についてです。
本のタイトルや作者、作品内容と読書感想文に向いていると思う理由やポイントを、当サイトが独自に取材したものを掲載します。ぜひ参考にして下さいね^^
関連記事
→ 読書感想文のあらすじの量はどのくらいが妥当?抑えるべきポイントや4つのコツ!
→ 読書感想文を早く終わらせる3つの方法を知ってる?知れば激的に時短できるかも!
1. 「バッテリー」シリーズ(全6巻)/作者:あさのあつこ
タイトル:「バッテリー」シリーズ(全6巻)
作者:あさのあつこ
内容とポイント
天才的ピッチャーである原田巧が、中学校入学を機に母方の地元である岡山県に引っ越したことから始まる、中学生野球を題材にした青春小説です。
軽めの文体でコメディ色が強く、本を読み慣れていない方にも読みやすい作品です。
野球の描写はもちろん、一方で主人公と同級生であるキャッチャーとの関係の変化を軸に、他にも病弱な弟をはじめとする家族との関わり方、また部活の先輩からのいじめ、教師(大人)への反抗など扱うテーマは多岐に渡ります。
また主人公以外の人物も魅力的で、それぞれの悩みや葛藤も細かく描かれているため、誰かしら好きなキャラクターが見つかる点もおすすめのポイントです。
映画やドラマ、アニメなど様々な媒体で映像化されていますので、誰のどの部分に共感するか?これが読書感想文の肝になると思います。
2. 二軍監督の仕事 育てるためなら負けてもいい/作者:高津臣吾
タイトル:二軍監督の仕事 育てるためなら負けてもいい
作者:高津臣吾
内容とポイント
元ヤクルトスワローズの投手で、現在は同球団の一軍監督を務める、高津臣吾氏の本で、彼の二軍監督としての理念等をまとめた本です。
基本的には野球関連の内容が中心ですが、自分が普段両親や先生、先輩からどのように教えられているか、逆に弟や妹、後輩にどのように教えているかと比べることで「人に何かを教えること」「人を育てること」について掘り下げることができます。
プロ野球で、特に一軍は勝つことが求められる場所ですが、二軍は若手選手の育成やベテラン選手の調整等の場なので、この本でも高津氏が2軍の選手に対しどのように接し、試合で起用するかについて述べられています。
どのように言葉を自分の解釈に持っていくかが重要です。
3. 不動心/作者:松井秀喜
タイトル:不動心
作者:松井秀喜
内容とポイント
彼がアメリカに移籍してから、日本で活躍していたようには結果が出ず、苦しみもがきながら試合に出続けていた当時の心の動きを描いている図書です。
この本のおすすめする理由は、まず文量がそこまでないというところです。行間をどれだけ読み取れるかが重要です。
この図書から学ぶことができるのは、自分の心のコントロール方法です。
中学生になると部活や受験といった緊張する場面やプレッシャーを感じる場面に当てはめて考えていくと書きやすいのではないかなと思います。
特にスポーツをやっている子にとっては、共感できる部分が多くあると思いますし、すぐに実践できることもあるので、実際やってみた感想なども織り交ぜて書くとより良いものになると思います。
4. ベーブ・ルース―やくそくのホームラン/作者:久米元一
タイトル:ベーブ・ルース―やくそくのホームラン
作者:久米元一
内容とポイント
今、世の中ではメジャーリーグで活躍する二刀流、大谷選手の活躍に注目が集まっていますが、元祖二刀流はベーブ・ルースです。
ベーブ・ルースは百年近く前に二刀流で活躍していた選手で、大谷選手と同じく二刀流で世の中を沸かせた人物です。
しかしその輝かしい成功の裏には、苦しく悩んだ日々もありました。
大谷さんもテレビからは野球の天才としても一面しか見ることができませんが、おそらくいろいろな苦労を乗り越えて、今の姿があるのだと思います。
現代の二刀流の大谷さんと、過去の二刀流のベーブ・ルース氏、二人の活躍を思い描きながら、読書感想文を書いていくと書きやすいのではないかと思います。
5. バッテリー/作者:あさのあつこ
タイトル: バッテリー
作者:あさのあつこ
内容とポイント
野球を題材にした作品で、過去ドラマ化や映画化・テレビアニメ化と何度も映像化された小説です。
飛び抜けた才能を持ち、それがゆえに自尊心が高いピッチャー・原田巧と、明るく少年らしいまっすぐな性格をしたキャッチャー・永倉豪のバッテリーの物語は全6巻となっていますが、1巻だけでも存分に楽しめます。
物語の始まりということで二人の出会いやバッテリーを組むまで、そしてバッテリーとしてライバルと戦っていく一連の出来事が詰め込まれています。
もともと児童文学ということで読みやすい文体ですし、内容の面白さとあいまってサクサク読み進められます。
野球がテーマですが、野球に関する知識がなくても全く問題なく、二人の少年とそれを取り巻く人々の成長の物語となっています。
非常に感情移入しやすい作品なので、友達だと思って考えると書きやすいと思います。
6. 風が強く吹いている/作者:三浦しをん
タイトル:風が強く吹いている
作者:三浦しをん
<内容とポイントの口コミ1>
天に与えられた“走る”才能をもった2人の若者が出会いました。
致命的な故障でエリート・ランナーへの道を諦めたハイジと、ある事件から走る場を追われたカケル(走)です。
ハイジはカケルこそ秘かに温めていた計画の切り札だと確信し、壮大な夢への第一歩を踏み出します。それは、同じ寮で共同生活を送る8人のメンバーと学生長距離界最大の華といわれる箱根駅伝出場を目指すことでした。
ところが彼らは陸上から縁遠い上、漫画オタクやアフリカから来た留学生などなど。一癖も二癖もある人たちでした…。
しかし、ハイジの緻密なトレーニング法と走ることへの信念、仲間への揺るぎない信頼が、皆を変えていきます。終盤で明かされる、ハイジの故障の理由やカケルが起した事件の真相、そして8人それぞれが抱えてきた本当の想いなど見どころ満載です。
読書感想文のポイントは、小説が読めなかった場合、アニメ版や小説に触れ 違いを発見し、そこから書いていけるので、書きやすいと思います。
<内容とポイントの口コミ2>
箱根駅伝に向けた青春のエネルギーをぶつけた物語は、同年代ならではの自分の部活経験と重ね合わせて書けるので書きやすいと思います。
真摯にスポーツに向き合う登場人物の姿は、心を動かされますし、スポーツでなくても自分ががんばってきた経験や、これからがんばりたいことを想起しやすいと思います。
またもう一つの柱として、仲間との信頼関係、チームで目指すことなど、仲間の話題は書きやすいポイントです。
正しいことだけではなく、ドロドロした気持ち、嫉妬や確執、またそれをどう乗り越えてきたか、まだ乗り越えられなくて困っているのか、なども、物語と重ね合わせて書けるといい読書感想文になると思います。
7. あと少し、もう少し/作者:瀬尾 まいこ
タイトル:あと少し、もう少し
作者:瀬尾 まいこ
内容とポイント
弱小陸上部が、駅伝大会に出場するためにメンバーを募り、挑戦していくという物語で、頼りにしていた顧問が転勤になり、代わりに担当になったのは、こころもとなそうな美術教師です。
陸上部の部長と後輩の二人のもとに集まったメンバーは、元いじめられっ子や不良や、優柔不断だったりプライドがやたら高かったりする面々で、それぞれ苦悩があったり複雑な思いがあったりします。
それぞれが、お互いに影響を受けながら、なんとかタスキをつなごうと走り続けます。
6人一人一人の物語が丁寧に描かれ、中学男子の青春に思いをはせられます。読んでいていつの間にか、感動の涙が止まらなくなる作品です。
8. 心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣/作者:長谷部誠
タイトル:心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
作者:長谷部誠
内容とポイント
プロサッカー選手の長谷部誠さんの書かれている本です。
内容はメンタルコントロールについて中心に書かれているので、サッカーをしている人はもちろん、他のスポーツに打ち込んでいる人も興味を持って読めると思います。
また日常の生活から心を「整える」方法を、著者が自分の体験を入れて書かれているので、スポーツに打ち込んでいる人だけでなく、勉強や何か目標を持って頑張っている人のメンタルコントロールに役立つかと思います。
自分の環境に引きつけて、色々な角度から読んでいって、感想文が書けてるかと思います。エッセーのように読み手に分かりやすい文章で書かれていてお勧めの本です。
9. ホケツ/作者:小野寺史宜
タイトル:ホケツ
作者:小野寺史宜
内容とポイント
高校3年生のサッカー部員、宮島大地(みやじまだいち)は公式戦に一度も出たことがありませんでした。
しかし一緒に暮らす、絹子(きぬこ)伯母さんには「レギュラーで活躍している」と大口を叩いてしまいます。
もちろんそんなツマラナイことを言ってしまう自分自身が、大地はいやでした。
そんなある日、12年前に家を出た実父から、「一緒に暮らそう」との連絡があります。
家族、友達、そして自分自身と初めて本気でぶつかった一生ものの夏の体験が綴られています。
見どころはなんと言っても、補欠のメンバーが主人公として書かれている所です。
補欠は不要なのか、万年補欠の大地はそれでもサッカー部を居場所としてとらえていました。
サッカーもサッカー部も好き。プレイは上手くなくても、人の良さだけではない人望があり、今の育ての親である伯母からも、大地のサッカー部での振る舞いは絶賛されます。
この価値観に気づき掘り下げることがポイントになると思います。
10. びりっこ1年生/作者:あまんきみこ
タイトル:びりっこ1年生
作者:あまんきみこ
内容とポイント
小学生向け読書感想文図書です。女の子2人の友情とお互いを思いやる気持ちがジーンとくるお話です。かけっこが得意ななおこちゃんが、苦手なたえちゃんに、走り方のコツを教えてあげて本番を迎えます。
でも本番では、なおこちゃんが転んでしまいますが、それを見たたえちゃんは、引き返してなおこちゃんと一緒にゴールします。
自分がたえちゃんだったらどうするだろう、自分がもしなおこちゃんだったらどんな気持ちだろうと想像し、自分の体験とつなげて書くことが読書感想文のポイントになります。
低学年の子供なので、ご家庭で質問してあげるとどんどん広がると思います。運動会や、運動が得意、苦手、などということは小学校低学年に身近な内容なので、書きやすい内容です。
読書感想文の書きやすい本でスポーツがテーマのもの10選!まとめ
読書感想文の書きやすい本でスポーツがテーマのもの10選!でした。
スポーツ作品と言ってもやはり人の感情、どう思いどう行動したか?ここにどれだけ注目できるかが、ポイントなのかも知れませんね!
→ 読書感想文が書きやすいおすすめの本9選!大学生の読書感想文はこれ!【最新版!】
→ 読書感想文が書きやすいおすすめの本9選!?高校生向けで今すぐ読んで欲しい本がコレ!
読書って本当にいいものですねー。