今回は、彼岸の本来の意味や由来、お供え物はどんなものが良いのか?についてです。
こういった行事やマナーは知らないと恥をかきますし、しっかりとポイントを抑えておきたいですよね^^;
では、わかりやすく丁寧に解説していきますね^^
彼岸本来の意味は「煩悩を脱した悟りの世界」
彼岸(ひがん)は元々、仏教用語で「煩悩を脱した悟りの世界」を示します。
欲望に満ちた現世「此岸(しがん)」の対義語として用いられる言葉でした。
そして、現世で修行をし、善行を積むことで、人間は死後、彼岸に行けると考えられていたのです。
彼岸の時期は彼岸と此岸が最も近づく
現在「お彼岸」と呼ばれている時期は、彼岸と此岸が最も近づく時期と考えられていました。
この時期に、お墓参りをするのは、彼岸と此岸が近づくことで、亡くなった人と思いを通じ合わせやすいからと言われています。
また、魂が帰ってくる時期と捉えられているケースもありますので、昔はこの時期を生かし、修行を実施する仏教の宗派もあったんだとか。
お盆にご先祖様が帰ってくるというのは知っていても、お彼岸でも帰って来ることは知らなかった、という方も多いかも知れませんね。
お彼岸の期間は春分の日と秋分の日の周辺7日間
お彼岸の期間は、春分の日と秋分の日、それぞれの3日前から始まり、合計7日間と決められています。
そのため、春のお彼岸は毎年大体3月20日前後、秋のお彼岸は9月22日前後に行われます。
春と秋のお彼岸で先祖に伝える内容が違う
春のお彼岸と秋のお彼岸では、先祖に伝える内容が異なります。
これは、春分の日と秋分の日の定義が違うことから来ているそうです。
春分の日は、自然や生物をたたえ、愛しむための祝日です。
そのため、春のお彼岸では、春の訪れを喜び、かけがえのない命への感謝とこれからの繁栄を願います。
対して秋分の日は、亡くなった人を偲び、祖先を敬うための祝日です。
また、秋といえば米が収穫される時期であり、豊穣を感謝する祭りが開催される時期でもありますよね。そんな秋は、祖先への感謝や、実りの喜びを伝えましょう。
お彼岸のお供えにはお菓子やお花
お彼岸のお供えといえば、ぼた餅・おはぎや彼岸団子といったお菓子が定番です。
形や作り方には地域差があるので、その地域にあったやり方がある場合もありますので、お住まいの地区の風習については調べてみましょう。
基本的には、春のお彼岸はその時期に咲く牡丹にちなんでぼた餅を、秋のお彼岸はその時期に咲く萩に見立てておはぎを供えるのが一般的です。
また、彼岸団子は現世に帰ってきた祖先と食べ物を分け合い、亡くなった人と繋がりを大切にするという意味があります。
あなたの思いや地域の習慣に合わせ、お供えするお菓子を決めると良いでしょう。
他にも、季節の花を備えて、お墓を華やかにするのもおすすめです。
ただし、バラなどお墓に供えるのはさけた方が良いとされる花もあるので、注意しましょうね。私は普段、供えるおはなはお花屋さんと相談しながら選んでいます。
余談にはなりますが、お花屋さんの知り合いに花言葉をいろいろ聞いていたら「花屋だからと言って花言葉に詳しい訳ではない」と嫌な顔をされました(笑)
お供えとして霊供膳を用意することも
お彼岸のお供えとして、宗派によっては霊供膳を用意することもあります。
霊供膳とは、一汁三菜の精進料理です。
ご飯と汁物に加え、野菜を使ったおかずを3種類用意しますが、肉や魚は、調味料も含めて使いません。
この辺りもあわせて知っておくといざという時に役立つかもしれませんね。
彼岸の本来の意味や由来は?お供え物はどんなものがいい?まとめ
今回は、彼岸の本来の意味や由来、お供え物はどんなものがいいのかについてでした。
・彼岸本来の意味は「煩悩を脱した悟りの世界」
・お彼岸にお墓参りをするのは、亡くなった人と思いを通じ合わせやすいから
・お彼岸の期間は春分の日と秋分の日の周辺7日間
・春と秋のお彼岸で先祖に伝える内容が違う
・お彼岸のお供えにはお菓子やお花が定番
・お彼岸のお供えとして、宗派によっては霊供膳を用意することもある
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